human health care

事例紹介NTT東日本と品川区医師会との共同トライアルを経て開発

2018年11月現在、所属や肩書などはすべて取材時点

在宅医療の課題 多職種の関係者の迅速かつ的確な情報共有

政府は、団塊の世代が75歳以上となる2025年を目途に、重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを続けることができるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築を推進しています。認知症や骨粗鬆症など生活機能の障害となる疾患を抱える高齢者の在宅療養を可能にするためには、在宅患者様を支える医療従事者と介護従事者の連携が強く求められています。
しかし、在宅医療においては、医療従事者と介護従事者に加え、患者様のご家族など、多職種の関係者が関わるため、多忙な日常業務の中での迅速かつ的確な情報共有が課題となっていました。


在宅医療の現場のパイロットトライアルで効果を検証

このような背景のもと、NTT東日本とエーザイは、品川区の多職種連携研究会「品川Dementiaネットワーク研究会」の協力を得て、2014年5月から2015年1月の間、品川区の医師会と共同で、多職種の関係者によるICTパイロットシステムのトライアルを行いました。
本トライアルにおいて、パイロットシステムを用いた患者様のフォローアップを行うことにより、日常生活動作の向上および要介護度の改善が観察されるなどの事例が認められました。さらに、品川区を含む全国16ヶ所で行ったトライアルにおいても、パイロットシステムが在宅患者様の課題の把握やその解決に有用であるという事例が認められ、多職種間における双方向の情報交換によるチームの一体感醸成についても評価を得ています。
これらの成果・ノウハウを生かして、2016年7月11日より多職種連携事業を展開しております。

  • 要介護度改善につながった事例

    要介護度改善につながった事例

  • ICT活用による連携で不安の解消につながった事例

    ICT活用による連携で不安の解消につながった事例

※紹介した事例は臨床症状の一部を紹介したもので、全ての事例が同様な結果を示すわけではありません。


実証事業での地域多職種連携のノウハウを全国に

地域医療への貢献をめざすエーザイでは、こうしたICTを活用した多職種連携支援の成果を踏まえ、ケア目標の設定や課題抽出について話し合う症例検討会のアレンジおよび解決事例の共有などの連携支援「ワンチームコーディネーション活動」に取り組んでいます。今後も、実証事業で培った知識とノウハウを基に、全国各地で、地域の自治体や医師会をはじめとする、さまざまな医療・介護の関係者と連携しながら、在宅療養者を支える多職種連携の在り方についての検討を進めて参ります。